MINI SCOOTER 912

今日、知人からいただきました。
全長約8cm。シートに1993 UK USA YCT? 中国製だそうです。
弾みグルマが内蔵の三輪車で、これが良く走ります。
この手の「ベスパ風」な安そうなヤツが好きです。

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子供服

こちら、ガレージの壁に吊るしてた「幼児用の半袖パーカー」?なんですけど、
ちょっと変色してしまいました。

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名札を見ると1996年になってます。これ、不思議な流通でベビー服のチェーン店等に突然
に大量に出回りましたが、地域がバラバラでした。確か、コチラは岡山の知人に送っていた
だいたと思います。関東ではTシャツが出回ったりして、当時にコレクター同士で情報交換
して入手してました。

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Cマークで商標はPIAGGIO VESPAと表記されてます。日本製。
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表はこんな風です。なにしろ幼児用ですのでサイズが小さく、壁に飾るには最適でした。

「アポロンの島」小川国夫著

こちらの本、幾つもの短編が入ってますが、「オートバイ」や「単車」が
頻繁に出て来ます。「ベスパ」や「スクーター」は出て来ません。ツーリ
グしてる場所は欧州各国です。

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その「オートバイ」はトランクが有るのですが、その中身を確認するには
荷台の振り分けバックを外す必要が有ったり、ガス欠で停まって通りすが
りの車からガソリンを分けて貰うと、混合用のオイルを気にする必要があり
ます。シリンダー下にドロが溜まってしまったり、バッテリーが無いので峠の下
りではライトが暗く苦労してたり、始動にペダルを踏んでもエンジンが掛
からなかったり、豆の爆ぜる音が聞こえたりもします。エンジンが掛からないとプラグを外して火花を確認、さらには発電機側コ
イルの配線を確認したり…します。著者の小川国夫氏は1953年にフランスのソルボンヌ大学に留学、1954年
から56年に掛けて欧州各地や北アフリカをベスパで旅行し(56年の春には
事故で大怪我も)てます。

 

年式から考えますとフェンダーライトでは無いでしょうか?。この頃にベス
パで欧州各国を旅行してる日本人がいたって事に驚きました。
2025/11/10 追記
小川氏が購入したベスパは個人売買でした。
1954年に柳宗玄氏がパリの日本人学生が出入りしてる日本館
玄関に”売りたし”の張り紙をし、それを見た小川氏が購入とな
ります。小川氏は1956年7月に日本に戻ります。
 
https://ja.wikipedia.org/wiki/柳宗玄
 
小川国夫作品集 第4巻
またこの大旅行については小川氏の記録から澤本行央氏が風信(4)1994(6)風信舎 [編] (風信舎, 1997-09)にて詳細に追ってます。
 
ところで、このベスパはその後に野見山暁治氏に3万円で譲ら
れたそうです。
https://ja.wikipedia.org/wiki/野見山暁治
 

「ローマの休日」のフェンダーライトが来た頃

5月4日はオードリーヘップバーンの誕生日です。2000年のこの頃4/25-5/7、
日本橋三越で「オードリー・ヘプバーン:私のスタイル」展が開催されました。
こちらは会場で売ってた冊子です。

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この時、「ローマの休日」のフェンダーライトが展示されました。

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流れる人波に抵抗して車両の展示台に張り付きながらメモしたのが残ってます。
1)フロントスィングアームにロゴ入りアクセサリー
2)タイヤ ピレリ
3)センスタのゴムは短い方、シルバーに塗装
4)クラッチワイヤーはオリジナルだけどFブレーキワイヤーは交換されてる
5)スロットルワイヤーは外されてる
6)ハンドル右側部分にエルメスのスカーフ
7)ブレーキペダルのラバーはリプロ、ペダルはシルバーのペイント
8)キーホルダーはΩ型(イタリアで多いヤツ)
9)シート 前は緑系で修理、後は黒に近い紺の布地素材で白のパイピング。
 縫製跡が無いので接着剤仕上げ?

感じとしては、数年前に走らせようと一通りの整備をした感じでした。
他には映画ローマンホリデーの台本が展示されてました。E-13で広場を二人乗りの
スクーターが走り去るのを、アン王女が見つめるってシーンです。

松崎さんのフロントブレーキ

スモール系の前輪ブレーキをもう少し強力に出来ないか?ってのはしばしばに皆さんで
話題にしてました。

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右側は150mmシュー用のドラムです。
スモール前輪のブレーキサイズは直径125mmで幅17mm(15mmって表記も有る)です。
ピボット側シャフトと作動カムの位置はラリー/スプリントのシューと同じです。こちらでし
たら直径150mm幅25mmですので外径も幅も大幅に稼ぎ出せます。

そこで、シュー(カム側の加工が必要です)に対応したドラムを松崎さんに作っていただ
きました。これ、3種類ほど有って、初期は鉄材からの削り出し、次に軽量化を目指して
最終型では接触面のみ鉄材でアルミ鋳造まで行きました。

結果から言えばスプリント/ラリー並まではそのままでは無理で、他にレバー比の変更
も必要でした。この部分の交換だけですと「少しは違うけれども…」…と微妙な状況(笑)。
ただ、「振動する」「シューの加工が無理」「音が出る」等々理由で返品とかも有り、以降
は作らなくなりました。シュー側の加工をして出した"変換キット"も出てました。

他にSTD初期/スーパーの後輪に使われてる127mmタイプ+BAJAJの後輪ドラムを加
工流用のアダプターも有ったハズなんですけど、現在に見つかりませんでした。

左側はMTB用のメカニカルディスクブレーキキャリパーを使った前輪ブレーキです。
例えばドラムでも油圧を使えれば、もっと効くハズですが、マスターの装着やメンテ、そ
れに「安く」となりますと、出来ればワイヤー操作で…と話が進んでた頃の一つです。こ
ちらも、本体側への加工は最小限を狙ってます。まずはこの小さなキャリパーで十分に
効くか?って実験ではPX後期の前輪程度は効きました。ただ、ミニサーキットで調子に
乗って走り回ってますと、フェードまでの時間は長くは無く、もう少々大容量のメカニカル
キャリパーを探すってトコで止まってしまいました。

「効く」と言ってもレバー側のワイヤー末端太鼓が差し込まれる穴が変形するほどの使い
方ですので、今でしたらPK・XL用フォークにインド製の足回りを組み合わせた方が安く出
来ると思います。

東京モーターサイクルショーに行って来ました

東京モーターサイクルショーに行って来ました。
ピアッジオグループジャパンのブースで多数のパネルの展示と歴史の
紹介が有ったんですけど、こちらの記述が気になりました。

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テクニカ等の資料によりますと、プリマベラ(VMA2T)が登場したのは1967年
(モデルイヤー表記ですと1年ズレます)で1983年まで、1976年にはVMA2T
の改良版としてET3(VMB1T)が登場します。VMA2TはVMB登場以降も併売
されてたそうです。日本国内ではET3が1998年頃まで入荷してました。

松崎さんの工具製作

こちらはスモール系のフロントアクセルシャフトを抜く工具、サンヨウエンジニアリングの故奥村さん
が設計製作で「奥村式」って呼んでます。

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最初は金額も高いので、「よほどに好きな人かショップさんしか買わないだろ」と数が売れるなんて
皆さん思ってませんでした。実際、「あんなモノ、普通にポンチで叩けばいいんじゃないか」って批判
的な事も言われてました。

ところが意外に売れまして、量産&コストダウンを目指して、規格のボルトを加工すれば工数の節約
が出来るって松崎さんのアイデアで試作したのが左です。もし、お手持ちの「奥村式」がボルトを加工
して作られてれば、それも松崎さん製です。

ただ、最初期の「奥村式」がどちらで作られたかは知りません。奥村さんも金属加工関係のお仕事で
したので、そうした外注先だと思います。奥村さんにも松崎さんにも、聞きそびれてしまいました。

あと、2回ぐらい続きます。

松崎さんのネジ径変換

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右側はおなじみ、スモール系で存在を忘れてホイールを装着するとボコっと変形してしまうヤツです。
ドラムの固定ですね。これ、70542って番号なんですけど、ナゼかパーツリストでは図に載ってるん
ですが、部品番号が分からないで海外の専門店に注文できずに松崎さんに作っていただきました。
こちらもお使いになってる方は多いと思います。

左側の真鍮製部品、これはメーターの下側、ケーブル取り付け部のアダプターを作っていただきました。

海外ではV5系は速度メーターがオプションってトコも多く安い社外のメーターが沢山出回ってました。
国内にも"ちょっと違うメーター"とかで一時に出回りました。この社外メーターは汎用品なのでケーブ
ルの取り付け部分が10mm径、ところが純正で使われてるメーターは11mm径でした。社外メーターの
中にはケーブルが付属したのも有りましたが、付属して無いのも有りました。

別に10mm径用のケーブルを購入すればイイんですけど、11mm径用(つまり普通のケーブル)のネジ
部分を組み替えて10mm径に適応するアダプターを作っていただきました。

松崎さんのベアリング用スペーサー

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 国内の規格で入手出来ない特殊なサイズのベアリングの場合はスペーサーを作ってい
ただきました。

 左は12-37-17ってサイズが必要で6301の12-37-12に横幅を+5mmとして合わせてしまえ
って作戦です。右は12-42-13で6302の15-42-13の内径に押し込んで15mmを12mmにしま
した。

 昼間は普通にお仕事をされてますので、会社には他の人もいらっしゃいます。夕方6時
過ぎ、「そろそろお仕事終わったかな?」って時間に簡単にスケッチを描いてFAXで送って
…、電話しますと時々に"社長"さんが出られまして「あ、あの…松崎さん、お電話口まで…」
とやや冷や汗モードだったりしました。

クリスマスモノ

こちらは知人が見せびらかしに持って来た時、写真を撮らせてもらいました。
サンタの乗ったベスパのミニカーって、探すと新旧で多く、特に古いのは物
凄い価格で驚きます。

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フェンダーライトでエンジンフィンのカバーがこの感じで露出してれば、どこらの年式かは皆さん
心当たりは…。
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