2020/04/30 再開用セットのカタログ

昨日は業者から「再開用セット」のカタログがPDFで届
きました。使い捨てのマスク、手袋、ゴーグルがパック
に入ってて、さらには各自の空間を遮断する為のアクリ
ルの衝立は組み立て式、出入りの際に使う消毒薬や容器、
人の移動方向や空間を確認する床に貼るステッカー等で
す。ただ、この商品を注文しても、とてもスグに到着す
るとは思えないですけど。
少しでも早い規制解除を願う気持ちは皆さん共通ですが、
地域で状況が同じでは無いので内容に差が出ます。ここ
が難しいところで、各地域でより良い条件を引き出す為
の議論が時間を消費してしまってます。
マスクの価格抑制策(0.5ユーロ約60円)は販売側から激し
い抗議となりました。騒動の前でしたら1枚約10円ほど
だった価格は現在には600円ほどになってて、60円で売
る事は不可能との説明です。
一方で、地域によっては公的団体が大量のマスクを確保
して販売を目指してる例も有ります。
また、マスクの規格が医療用は別としても一般向けにも
数種有り、規格から外れた、または規格認定証を偽造し
たモノも出回ってます。
現在、外出の際には住所や氏名、行き先等を書いた用紙
を持ってる事が義務付けられてます。5月3日の規制緩和
以降もこの用紙は必要です。

2020/04/29 "6月以降"は"6月1日から"では無いそうです

「お持ち帰り」のみでレストラン等が再開…です
けど、基本的には全部予約制で受け取りに外出が
出来るのは1人だけです。
ただ、飲食業全体を「お持ち帰り」だけで支えら
れる訳では無いですし、一方で再開が6月以降と
されてる業種(6月以降ってダケで確実に6月1日で
は無い)では再開を求める声は切実です。
観光地の場合、観光向け業種の再開はカレンダー
に記載すればできます。が、さらに肝心の観光客
が来てくれませんと再生は難しくなります。
被害状況は全土で大きく違いますし、同じ州内で
も町ごとに異なります。全国一律に解除は困難で
す。とは言え、当事者の皆さんからすれば一日も
早い解除が望まれてます。
また、再開される工場でもマスクの着用が義務と
なります。かなり呼吸は制限されますので、軽作
業でも長時間となれば負担になります。休憩時間
の調整や、マスクが外せる空間や時間が作れるか
の問題が出て来ました。
一部の図書館ではネット上のリストを見て電話で
予約、2冊までの本を自宅まで届けて貰う事が出
来ます。感染の可能性が有るので、返本された本
は9日間隔離されます。
マスクの流通、主には中国から輸入され販売ルー
トに乗りますが、入手が難しい状況が変わってま
せん。現在、検察が流通に関係する各社を調査し
てます。ボロボロになった使い捨ての簡易マスク
にガーゼを挟んで再使用を続けてる多くの人たち
からすれば、一刻も早く改善して欲しいトコです。

2020/04/28 5月4日からの規制一部解除内容

来週から(4日から17日)の規制は一部が解除されます。
が、次々に発表される内容の解釈でさらに混乱も出て
ます。記者会見で出た質問で発表された規制内容が変
更になる状況です。
最大の話題はマスクが0.5ユーロ(約60円)で販売。
4日からの規制解除は、業務や健康上での移動は認めら
れますが、移動範囲に制限が有ります。ご近所の家族や
親戚宅に行く事もできます。この「親戚」に彼女や彼氏
が含まれるか?ってのは大きな話題になりました。結果、
「含まれます」。
公園等も散歩での利用は可能になります。子供の遊具等
はまだ制限されます。ただ、外出にはマスク、さらに1m
以上の間隔が義務となります。
地下鉄等の床には1m間隔のマークが表示されました。
お葬式は15人以下の小規模、また親族に限られます。他
の宗教的な集まりは事実上で制限されます。
スポーツイベントは制限されます。ただ選手のトレーニ
ングは距離を空ける等の制限は有りますが、可能です。
学校はまだ再開できません。
レストラン等でのお持ち帰りは出来ますが、公共の場での
飲食はダメ。自宅か職場に持ち帰ってからになります。つ
まりアイスクリーム(ジェラート?、貧乏人はそんな高級
品は縁が無い)はダメです。ハコのスミからポテトを引き
出してのつまみ食いもたぶんダメです(´・ω・`)タノシミダッタノニ。
最初に17日と書きました。18日から一般商店も再開ってウ
ワサでしたが、今回の発表では「保留」です。また、レス
トランやバールの店内での食事は6月1日以降(こちらも18日
からってウワサでしたが)です。

2020/04/27 革製品工場の再開

比較的に被害の少なかった、そして回復の兆しが見られ
る中部、南部…とは言っても例えば中部のトスカーナ州
は南北に250km、左右も200kmほどの広さです。被害の状
況は各市町村で幅があり、決められた日付だけで制限が
一斉に解除される訳では無いです。
また規制の解除は段階的です。工場の再開が可能になっ
ても業務全般では無く、必要な部門に限られます。
イタリア製で多くの方が思い浮かべる服飾関係、皮革製
品は大きな輸出産業です。なめし等の工程は時間も手間
も掛かり、途中工程で停止は出来ない為に再開に向けて
の作業が続きます。
レストラン、バール(コーヒー屋さん)、ピッツエリア
等の外食産業は多くの人の雇用の場にもなってます。こ
ちらも5月4日以降の再開が予定されてます。お客さんが
戻って来ていただければイイんですけど。
外出が難しいご家庭にはバイクやスクーターで薬品の配
送がされてます。この活動はボランティアで、専門の講
習を受けたライダーがリストに登録、このリストから配
送が必要な際には協力が求められます。ポンテデラでは
電動アシスト自転車が活躍中です。

2020/04/26 制限解除まで一週間

昨日25日は解放記念日ですので、話題も第二次世界大戦の
頃になります。ベスパを作ってますポンテデラのピアッジ
オ社、戦前戦後は軍用機の会社でした(場所は違います)。
戦後に平和産業として二輪の小さな乗り物を作ります。
これがベスパです。
感染者の増加はトスカーナ州ではピークの1/3、イタリア
全体では1/2ほどになって来ました。ただ、検査の対象等
で変化もありますので、この数字を比較するのは難しい
ですけど。
悲しい数字としては”亡くなる方”が有ります。イタリア全
土では3月下旬から4月上旬に毎日700人を超える日が続
きました。現在も400人以上が亡くなってます。
現在も病院には10.3万人が入院し、2千人が深刻な状態、
また症状が軽い為に自宅で過ごす方は確認されてるだけ
で8.2万人です。
多くの記事では第二次世界大戦の解放記念日と現在の厳
しい状況を重ねた内容になってます。来週の5月4日に制
限が解除されても、段階的で地域によって差は有ります。
また解除には多くの条件も付きます。決して状況が解決
した中での解除では無いです。難しい、そして慎重な対
応が続きます。

2020/04/25 北部では増加の傾向?

ここ数日に感染者や亡くなる方の減少で、少しは落ち着きを
見せたのかと思う人が多かったのですが、北部では再度に数
字の増減は上を向いてしまいました。この増加が一時的な事
なのか、次の波となるのかは数日後にしか分かりません。
5月の企業活動再開の各種計画に続いて、6月には教育関係が
活動再開を検討中です。それこそ幼児から大学まで広い範囲
での検討と対応が必要な一方、人員の確保等も難しい状況で
す。
ちょっと変わったスマホを使ったお散歩時間のコースと管理
が紹介されてました。農村部でも外出は原則禁止ですが、コ
ースを決めて朝、午前、(午後は昼ごはんと休憩です)、夕方、
夜間のグループに分割。各グループは密集を避ける為に50人
限定でスマホで予約、さらにスマホの位置情報を使って常に
お互い場所を確認する事で近接を避けるそうです。
マスクの無料配布は時に長い行列を作ってしまいました。今
直ぐに必要で無い人は後ほどに来て欲しいと広報されてます。
現在、毎日にお薬が必要で外出が難しい家庭にはボランティ
アによる配送が行われてます。Chianniって街の薬剤師さん
アルダさんも活躍中です。彼女、50年代から、このお仕事
で97歳だそうです。

2020/04/24 道路の補修作業再開

中部のトスカーナでは新規の感染者、亡くなる方
は減り、回復される方が増加してます。ただ、祭
日となる今週末の25日の解放記念日と来週のメー
デー(5月1日)は商店等は営業が規制され、拡散
防止の為に外出は依然として制限されます。
低所得家庭の家賃補助は各市町村が対応してます
が、かなりバラバラです。一方で長期の無収入状
態から、食料等の援助を必要とする方は増加の一
方になります。
一部ですが道路の補修作業も再開されました。5月
4日以降は工場等も再稼働の準備に入ります。本格
的な再稼働には部品工場の稼働、輸送の課題も有
り数週間が必要とされてます。
輸入品の中から安全性に問題の有る飲料が発見さ
れました。禁止薬物のニュースも多いです。混乱
の中で酷い話です。

2020/04/23 25日は開放記念日

感染者数の増加、トスカーナは減りました。24日から中小
のお店でも「お持ち帰りのお弁当」が可能になります。各
種、拡散防止の規制はこちらにも厳しく適用されます。
週末、4月25日は解放記念日、また来週の5月1日はメーデー
で祭日です。ほとんどのお店は規制でお休みです。
ニュースにはマスクに関係する犯罪もしばしば出て来ます。
駐車場で大量のマスク(数万枚とかです)を積み下ろしして
る東洋人グループに警察が調べたら認証を得て無い、また
は認証の証明書を偽造したモノ、入手経路がハッキリしな
い…等が多いです。この量、組織的な行動が想像できます。
北部の爆発的な感染には、初期段階で医療用マスクが不足
した事も理由の一つとされてます。また日本で一般的なマ
スクは再使用禁止の扱いになります。
イツも朝に書いてますが、今朝は忙しくて書けませんでし
た。

2020/04/22 不審車両から大量のマスク

海外ナンバーの不審なバンを停車、荷室から1万枚の医
療用高規格のマスクが発見されるって事件が出てました。
添付の規格証明書も怪しいとの事。
COVID-19に関連するニュースは新規の感染者や亡くなる
方の減少って、明るい方向になって来ました。感染が疑
われた老人施設のスタッフが検査の結果、問題無かった
等です。
5月4日からの制限解除に向けて準備も始まりました。消
毒や機材の準備、工場内の設定変更等が必要です。
被害の少なかった地域では4月下旬、北部では6月下旬
との予測は話題になってます。ただ、感染の増加が収ま
っても、日常が戻り、週末の夜が賑わい、観光の皆さん
が訪れるのは、まだまだ先になります。
—–ちょっと付け足し(2020/04/22 11:49JST)
マスクですが、しばしば大量の認証基準に満たない、ま
たは認証書類や認証マークが偽造された等の製品が発見
されてます。イタリア国内で生産されたモノも有ります
が、現在に出回ってるのはアジア製が多くなってます。