再開初日、スムーズに一日が過ぎたそうです。
イスが並んでるとこ(交通機関でも屋内の作業各所でも)が
距離確保の為に全部半分しか使えないのが、見慣れない光
景だそうです。
同じ空間での作業、作業者が変わる毎に消毒が必要です。
片手にペーパータオル、片手に噴射式の容器で吹くのが予
想外の回数になってます。
昨日に「通勤に外出用の書類が必要」って書きましたけど、
会社側から一括のカードが出されて、こちらを携行してれ
ばOKだそうです。
外出制限の緩和から業務再開や制限緩和を求めるデモが行
われました。再開が許可されてる業種は多くありません。
レストラン等は持ち帰りのみですし、床屋さん等も未だに
制限されてます。現在は輸出産業系の製造業が優先されて
ます。街中の小さなお店は未だ難しい状況です。
個人が外でスポーツをする事は禁止から解除されました。
散歩やランニング、自転車やボート、釣りも可能になりま
した。ただ、公園の遊具等を使うのは禁止です。
ベスパ好きとしては「ちょっとそこらをベスパでお散歩」
が魅力的ですが、目的地への手段としては使えますが「近
所の峠まで」等はダメです。あと、二人乗りも「機空間確
保」でダメです。
二輪業界的には4月はイタリアはほぼ閉鎖ですので、売上
は前年比-97%だそうです。1-4月はほぼ半減。制限が緩和さ
れても経時的には大きなダメージですので、今後も販売は
難しいと予想されます。
2020/05/04 工場再開です
この文章を書いてるのは4日のお昼12時です。ポンテデラ
はまだ早朝です。が、密集防止の時差通勤の為に早い人
は6時には動き出すそうです。
今日4日から全てが規制前の様に動けるワケでは無いで
すけど、日常に戻る為の最初の一日です。
工場には1500人、他に事務等で350人、さらに在宅勤務
可能な人はこの人数に含まれません。通勤にはマスク、
手袋、それに外出理由書。また、公共交通機関よりは自
転車等推奨…。
このマスクや手袋、特にマスクは入手難とは言っても、
それなりには流通してます。けど、そこらに捨てるか落
としてしまう方が多く。ビニールやゴムの手袋同様に問
題になってるそうです。ゴミ箱も溢れてしまいます。
外出する人が少ない事から夜間に銀行ATMが建設用重機
で壊される、留守のお店に泥棒等も頻繁に報道されて
ます。
今日が一日、混乱無く無事に…は難しいでしょうけど、
まずは無事に皆さんが集まって、お仕事が再開出来ます
事を願います。
2020/05/03 いよいよ4日から再起動
マスクを付けての作業、特に製造業で体を動かす
事の多い作業者は大変です。作業時間の短縮や休
憩時間を増す等の対策はされます。が、マスクを
外しての休憩が出来る空間の確保、さらに飲食が
区域で厳密に制限されますので、水分補給が安全
に素早く出来る場所の確保も課題だそうです。
ここ数日、関東では30度ですが、イタリアの中部
や北部ではやや低く、天気の良い日中でも25度程
度。でも高温となればさらにマスクを装着しての
作業は大変になります。
いずれにせよ、明日5月4日は3月20日に停止した工
場の再開です。始まってみないと分からない事だ
らけです。トラブル、少く再起動となります事を
遠くから願います。
2020/05/02 昨日はメーデーでお休み
ちょっと自動車ネタです。日本ですと冬用/夏用タイヤの
交換ってのはテレビで「週末に雪」って言ってるとか、
桜が散った頃にスタンドに行ったついで…ですけど、イ
タリアは速度レンジが低い冬用タイヤの場合は5月中旬
が期限で夏用タイヤに交換の必要があります。
4シーズンタイヤ(M+S)で速度レンジが車両の性能に合
致してれば、この交換は必要有りません。
今年は移動制限中ですので、期間が延長され6月15日まで
に交換となりました。ただ、移動制限中もタイヤショップ
等は営業してます。交換はご自分でやってもショップに持
ち込んでも(大型車は自分では危険です)対応していただけ
ます。
ゴミの収集、一般ごみに規制中も普通に2回/週、容器等は
1回/週ですが、粗大ごみ(要予約)が来週から再開されます。
FBで「ねーねー、昼飯、何食べた?。持ち帰り弁当ってド
ンなの?」って話題で各国の皆さんと盛り上がりたいんで
すけど、現在にムスリムの皆さんはラマダン中。昼間(時差
が有るのでややこしい)の食事系な話題は自粛って雰囲気で
す。
長期に閉鎖されてた学校が再開に向けて補修等の作業が来
週から開始されます。ただ、普通の掃除等では無く各種規
制への対応です。再開時期、まだまだ分からないですけど、
再開に向けての作業です。
2020/05/01 メーデーでお休みです
ピアッジオ社、再開の記事がイタリア各紙に大きく
取り上げられてます。4輪2輪メーカーのほとんど
は被害の大きかったイタリア北部ですので、中部の
ピアッジオ社の再開に注目が集まってます。
イタリア経済は大変な危機だ!って記事の下に夏の
ヴァカンスはどうなる?って記事が来ます…、当然
に海外旅行は無理。北部の人にとっては南部の海岸
リゾート…の近所に住む親戚の家に泊まる…は手頃
な夏休みです。数ヶ月後に州外への移動が自由にな
るか?は難しいです。
長い夏休み…ってイメージですが、ここ10年でもか
なり雰囲気が変わって来て8月の前半2週は会社ご
とで休みますが、さらに前後2週間はスタッフ毎に
前後振り分けて会社はお休みにならない様にする事
が特に北部では多くなりました。もっとも、「担当
者は不在です」ってメールが届くダケですけど。
ところで再開された屋外公共施設の樹木の手入れ、
切った小枝や刈った草の処分が出来てませんで山積
みです。ロックダウン、少しでも緩め過ぎればウイ
ルスはまた拡大拡散してしまいます。一方でお仕事
全てを止めてる状況を長く続けるのも不可能です。
毎日、ギリギリの判断があらゆるところで必要にな
ります。
2020/04/30 再開用セットのカタログ
昨日は業者から「再開用セット」のカタログがPDFで届
きました。使い捨てのマスク、手袋、ゴーグルがパック
に入ってて、さらには各自の空間を遮断する為のアクリ
ルの衝立は組み立て式、出入りの際に使う消毒薬や容器、
人の移動方向や空間を確認する床に貼るステッカー等で
す。ただ、この商品を注文しても、とてもスグに到着す
るとは思えないですけど。
少しでも早い規制解除を願う気持ちは皆さん共通ですが、
地域で状況が同じでは無いので内容に差が出ます。ここ
が難しいところで、各地域でより良い条件を引き出す為
の議論が時間を消費してしまってます。
マスクの価格抑制策(0.5ユーロ約60円)は販売側から激し
い抗議となりました。騒動の前でしたら1枚約10円ほど
だった価格は現在には600円ほどになってて、60円で売
る事は不可能との説明です。
一方で、地域によっては公的団体が大量のマスクを確保
して販売を目指してる例も有ります。
また、マスクの規格が医療用は別としても一般向けにも
数種有り、規格から外れた、または規格認定証を偽造し
たモノも出回ってます。
現在、外出の際には住所や氏名、行き先等を書いた用紙
を持ってる事が義務付けられてます。5月3日の規制緩和
以降もこの用紙は必要です。
2020/04/29 "6月以降"は"6月1日から"では無いそうです
「お持ち帰り」のみでレストラン等が再開…です
けど、基本的には全部予約制で受け取りに外出が
出来るのは1人だけです。
ただ、飲食業全体を「お持ち帰り」だけで支えら
れる訳では無いですし、一方で再開が6月以降と
されてる業種(6月以降ってダケで確実に6月1日で
は無い)では再開を求める声は切実です。
観光地の場合、観光向け業種の再開はカレンダー
に記載すればできます。が、さらに肝心の観光客
が来てくれませんと再生は難しくなります。
被害状況は全土で大きく違いますし、同じ州内で
も町ごとに異なります。全国一律に解除は困難で
す。とは言え、当事者の皆さんからすれば一日も
早い解除が望まれてます。
また、再開される工場でもマスクの着用が義務と
なります。かなり呼吸は制限されますので、軽作
業でも長時間となれば負担になります。休憩時間
の調整や、マスクが外せる空間や時間が作れるか
の問題が出て来ました。
一部の図書館ではネット上のリストを見て電話で
予約、2冊までの本を自宅まで届けて貰う事が出
来ます。感染の可能性が有るので、返本された本
は9日間隔離されます。
マスクの流通、主には中国から輸入され販売ルー
トに乗りますが、入手が難しい状況が変わってま
せん。現在、検察が流通に関係する各社を調査し
てます。ボロボロになった使い捨ての簡易マスク
にガーゼを挟んで再使用を続けてる多くの人たち
からすれば、一刻も早く改善して欲しいトコです。
2020/04/28 5月4日からの規制一部解除内容
来週から(4日から17日)の規制は一部が解除されます。
が、次々に発表される内容の解釈でさらに混乱も出て
ます。記者会見で出た質問で発表された規制内容が変
更になる状況です。
最大の話題はマスクが0.5ユーロ(約60円)で販売。
4日からの規制解除は、業務や健康上での移動は認めら
れますが、移動範囲に制限が有ります。ご近所の家族や
親戚宅に行く事もできます。この「親戚」に彼女や彼氏
が含まれるか?ってのは大きな話題になりました。結果、
「含まれます」。
公園等も散歩での利用は可能になります。子供の遊具等
はまだ制限されます。ただ、外出にはマスク、さらに1m
以上の間隔が義務となります。
地下鉄等の床には1m間隔のマークが表示されました。
お葬式は15人以下の小規模、また親族に限られます。他
の宗教的な集まりは事実上で制限されます。
スポーツイベントは制限されます。ただ選手のトレーニ
ングは距離を空ける等の制限は有りますが、可能です。
学校はまだ再開できません。
レストラン等でのお持ち帰りは出来ますが、公共の場での
飲食はダメ。自宅か職場に持ち帰ってからになります。つ
まりアイスクリーム(ジェラート?、貧乏人はそんな高級
品は縁が無い)はダメです。ハコのスミからポテトを引き
出してのつまみ食いもたぶんダメです(´・ω・`)タノシミダッタノニ。
最初に17日と書きました。18日から一般商店も再開ってウ
ワサでしたが、今回の発表では「保留」です。また、レス
トランやバールの店内での食事は6月1日以降(こちらも18日
からってウワサでしたが)です。
2020/04/27 革製品工場の再開
比較的に被害の少なかった、そして回復の兆しが見られ
る中部、南部…とは言っても例えば中部のトスカーナ州
は南北に250km、左右も200kmほどの広さです。被害の状
況は各市町村で幅があり、決められた日付だけで制限が
一斉に解除される訳では無いです。
また規制の解除は段階的です。工場の再開が可能になっ
ても業務全般では無く、必要な部門に限られます。
イタリア製で多くの方が思い浮かべる服飾関係、皮革製
品は大きな輸出産業です。なめし等の工程は時間も手間
も掛かり、途中工程で停止は出来ない為に再開に向けて
の作業が続きます。
レストラン、バール(コーヒー屋さん)、ピッツエリア
等の外食産業は多くの人の雇用の場にもなってます。こ
ちらも5月4日以降の再開が予定されてます。お客さんが
戻って来ていただければイイんですけど。
外出が難しいご家庭にはバイクやスクーターで薬品の配
送がされてます。この活動はボランティアで、専門の講
習を受けたライダーがリストに登録、このリストから配
送が必要な際には協力が求められます。ポンテデラでは
電動アシスト自転車が活躍中です。
2020/04/26 制限解除まで一週間
昨日25日は解放記念日ですので、話題も第二次世界大戦の
頃になります。ベスパを作ってますポンテデラのピアッジ
オ社、戦前戦後は軍用機の会社でした(場所は違います)。
戦後に平和産業として二輪の小さな乗り物を作ります。
これがベスパです。
感染者の増加はトスカーナ州ではピークの1/3、イタリア
全体では1/2ほどになって来ました。ただ、検査の対象等
で変化もありますので、この数字を比較するのは難しい
ですけど。
悲しい数字としては”亡くなる方”が有ります。イタリア全
土では3月下旬から4月上旬に毎日700人を超える日が続
きました。現在も400人以上が亡くなってます。
現在も病院には10.3万人が入院し、2千人が深刻な状態、
また症状が軽い為に自宅で過ごす方は確認されてるだけ
で8.2万人です。
多くの記事では第二次世界大戦の解放記念日と現在の厳
しい状況を重ねた内容になってます。来週の5月4日に制
限が解除されても、段階的で地域によって差は有ります。
また解除には多くの条件も付きます。決して状況が解決
した中での解除では無いです。難しい、そして慎重な対
応が続きます。