スモール系のエンジン、基本的には60年代の２サイクルです。
50HPのエンジンは全部が近代化されて80年代に、さらには
高回転型になってます。掃気ポートの数や形状、高回転に対
応する吸気タイミングのクランク、フライホイールも樹脂の
フィンで軽量化、クラッチはキレの良い新型等。他にも変速
の操作系等が異なってます。
ET3のミッションは通称"クロスの４速"（1-4速の減速比(変
化)が小さい)でイジリ派の皆さんにとっては欲しいモノの一
つです。他４速（台湾モデルやPK等)も同じです。
50と100/ET3はキック側の扇型歯車とラチェットも異なりま
すので、部品取り等の際にはコチラもお忘れ無くです。
ご注意：
50S用の４速をV100の３速に組もうとしますと#2シャフト
の４速側（根本側の大きな歯車）がケースに当たります。
削って組み込みは可能ですが、ケースに穴を開けてしまい焦
る事態が頻繁に起こります。エポキシ系のアルミ用接着剤で
無かった事にしてます。
エンジン右側のカバーを外してフレームの上の方を見ますと
車体番号が打たれてます。
https://www.scooterhelp.com/serial/vespa.serial.locator.html
VMA2TやVMB1Tで始まる数字から年式が分かります。
VMA2Tでしたらプリマベラで1967-1982年
http://www.vespa.name/vespa-model/vespa-125-primavera
エンジンキーが無い、また画像ですとスタンドが細く見える等で
初期のプリマヴェラと思うんですが、ドナタかが細かいトコを好
みに直されてます。例えば後期のET3をこの古い仕様にするって
改造も90年代にけっこー行われてましたので、車体番号が確実で
す。
価値は…かなりキレーですよね？。お友達価格で「売る時はコッ
チにも声を掛けてクレ。気持ちと現金と場所に余裕が有れば買い
取る」でしたら15万程度。「売りたく無いけど、家族からの強い
圧力によって手放すフリをしないとマズイ」でしたら「30万なら
売るよ」って言えば「いやー、なかなか売れないねぇ。価値は有
るモノだから、ちょっと時間掛かっても安くはしたく無いんだ。
売ってもいいとは思ってますよ」とか言えば、ご家族も古バイク
回収業者さんに電話しないで待ってくれると思います。ショップ
さんが全部に手を入れて並べるとしたらさらに+10万程度にはな
ると思います。
経歴的？には日本で人気の有った50ccスモールの125cc版。その
後に電子点火採用のET3が出るんですが、ポイント点火のままで
並行して出てたそうです。日本では1977年以降のET3が多いので、
古いプリマベラは珍しいです。当時は国産大型バイク並の価格で
したから、購入された方はよほどに経済的に余裕が有り、さらに
は海外製品に理解を持った方だったと思います。
50Sの丸いメーターそのもは規格の仕様で52mm径です。
ただ、汎用メーターの装着にはメーターケーブルの作成
や電装等での工作が必要ですので、電気やこうした作業
に慣れた方で無いと難しいです。
SIPから、こんなキットが出てます。
https://www.sip-scootershop.com/en/products/rev+counterspeedometer+…
こちらもキットとは言え、装着は面倒です。ショップに
ご相談になった方が確実です。
４輪免許でそのまま乗れるって流れではありません。小型二輪免許の
取得がより短時間になる…かも…って話です。
元ネタは2010年に日本自動車工業会のコチラになります。
http://www.jama.or.jp/motorcycle/environment/pdf/G2Licence_201012.p…
こちらは数日前のニュースですが、現在に短縮について調査
中だそうです。
https://this.kiji.is/332260358814008417?c=39546741839462401
記事中にも有りますが、現在のトコでオートマチック限定の
様子です。もし旧型のベスパをお考えですと、こちらは変速
操作もクラッチ操作も有るマニュアルとなります。
ご参考までに…
改造パーツはベスパ用も多いです。
ただ、マフラー交換すれば騒々しいですし、パワーアップって
全体のバランスを追うと結局はアチコチの部品を交換でお金の
掛かる話になります。
特に外車の場合、細かい部品が将来に渡って簡単に入手が可能
か？ってのは長く乗るにはどうしても必要な条件になります。
その点ではベスパの方が台数も比較的には多く（50は少ないで
すけど）、情報等も多いと思います。
２速で50kmまで伸びるですとマフラーも点火系も元気な様子。
３速でチョークを引けば…で調子悪いですと、さらにそこまで
交換されてますとエンジンを降ろしてオイルシール交換、つい
でにシリンダー/ピストン周囲やロータリーバルブ部分の確認
ぐらいしか無いと思います。
一つだけ…軍手してアイドリング状態でキャブを軽く動かすと
調子が変わったりしませんでしょうか？。これで変化有ればイ
ンテークのエンジン側取り付けナットの緩みが怪しくなります。
あと、点火時期ですけど数字で合わせるよりプレートのズレで
2-3ミリ程度前後で「確実にフライホイールを締め」てテスト
走行を数回繰り返すのをお勧めします。
これ、付き合いの良いベスパが好きな知人に頼んで、道端で乗
ったままでズラして貰うと楽ですけど。発進でクラッチを繋い
だ時のトルク感と３速で上の伸びで「ここらが感じがイイ」っ
てトコがお勧めです。
質問が消えてしまいました。ミッション側のオイルですが、
ATFが指定なんですね。知りませんでした。
こちらの整備マニュアル、P16の右側に書いてあります。
http://www.scooterhelp.com/manuals/pk125.automatica/PK125.auto.service.pdf
あと、マイル表示のPKだそうでが、米国からの並行輸入車両
では無いでしょうか？。
PK125ですと都内某店さんが独自に輸入した事が有ります。
この中にAUTOMATICAが有ったかどうかは分かりません。
競技用の２ストモデル、今は排気騒音は抑えてますけど、
単気筒２スト高回転の音は大好きです。
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yz85/
https://www.yamaha-motor.co.jp/mc/lineup/yz250-125/index.html
もし、近所にモトクロス場が有れば天気の良い日曜日に出かけてみてください。
以前に書いたPX200の販売台数について、ちょっと追加です。
https://blogs.yahoo.co.jp/besupagasuki/archive/2015/06/27
ここ数週間ですが、世界中の業者さんにイタリアからPX200の部品を
まとめて買わないか？って連絡が有りました。内容は大量のクランク等
ですから出処はメーカーに近い筋と思います。
振り返ってみますと欧州では1999年（EURO1導入）でPX200は消え、
日本での最終輸入がどの時期かは分からないんですけど、台数から
して2007年か2008年春ごろではないかと予想します。もう一つ、保険
会社の新車登録データからですと2009年まで有ります。
生産終了からちょうど10年ですので、メーカーが在庫を減らしたのか
なって気がします。
こんな事もネットの片隅に書いとけば、後に誰かが調べる際に参考に
なるかも…。
知人に手伝って貰って（彼のお目当てを探す必要があって）、クランクケースの
コーナーを広げてみました。
「たぶん、ここらに有ると思う…」で探すとナカナカに出て来ないです。逆に出て来た別の部品で