昭和26年(1951年)

 先日、近所でバイクの集まりがありました。毎回にちょっとネタを用意するんです
けど、今年は偶然に入手した昭和26年(1951年)の地元自動車屋さんの名簿でした。

 1951年っていうと「ローマの休日」のモデル…でお馴染みですけど、この名簿を持
って諸先輩のトコでいろいろとお話を聞いて見ますと、日本で昭和26年ってのは自動
車関係で大きな変化が有った年になりました。田舎町の自動車事情もこの影響を大
きく受けます。

 大きいのは燃料統制が解除されます。ガソリンが自由に入手出来る様になりました。
同時に裕福な人に限られますが乗用車を所有する事も自由になりました。それまでは
お医者さんや会社等、限られてました。

 当時の自動車整備はそのほとんどがトラック等の大型車が対象です。戦時中には
市内の自動車整備関係は統合され、大型車を多数持ってる大手貨物会社(さらに上
位には鉄道会社が有ります)やタクシー、バス会社の一部門になります。

 戦後、自動車整備はこうしたトラック、バス、タクシー会社の一部門から分離独立し
て、整備工場の開設になります。が、その形はタイヤ補修等の部品修理会を専門と
する工場として看板を出し、整備も並行する形になりました。

 昭和26年には大通りに整備屋さんが並ぶ時代になりました。道路運送車両法も7
月に施行されます。
 
 もし、お近くに気軽にお話が聞ける70代、80代の自動車好き、バイク好きな方がいら
っしゃればお話を聞いて見て下さい。けっこー面白い話が聞けます。ただ…ちょっと長
い話が多いのと、「ゼニカネ」絡みのモロモロな表に出せない話が多いですけど。

 こちらの資料が大変に役立ちました。国土地理院の「空中写真サービス」各地域の
50年代の航空写真を見る事が出来ます。400dpiまでは無料で見る事ができます。
http://mapps.gsi.go.jp/maplibSearch.do#1