EURO-1/EURO-2/EURO-3/EURO-4の有効期限

例によって日本では5人くらしか興味無いネタです。
PX125/150は最終版がEURO-3になります。公式記録では2016年が最終ですが、
実際には2017年2月まで作られ、半分はフィリピンでマネーロンダリングに使
われたとパワーシャベルで踏み潰されました。
イタリアでは地域で違いますが、それぞれの規制に有効期限があります。
ミラノでは2019年でEURO-1(主にキャブレター)は走行禁止、EURO-2(インジェ
クション初期)は2024年9月、EURO-3は2025年です。
EURO-4、昨年に販売終了の期限ですが、COVID-19での経済混乱から店頭には
未だに新車が並んでます。こちらは2030年9月で期限となります。
これがローマですと、冬季の大気汚染が深刻な時期はダメですがほぼ制限は
無いです。
多いのはEURO-2やEURO-3の対策部分を旧型仕様に戻す目立たない違法改造
でした。ところが昨年末にドイツ等で問題になってしまい、倉庫の片隅に放
り出してた正規マフラーを引っ張り出す事になりました。中には捨ててしま
った人もいまして、一時期にちょっと高騰。スグに皆さんが掘り起こしまし
て価格も下がりました。
規制地域での旧車商売は存続不可能って事から規制地域外への引っ越しが話
題になってます。
COVID-19での不況は旧車系部品供給に大きなダメージになりました。安く
なったLED電球に対して、6Vのガラス電球の需要は限られ生産の維持は難し
くなります。イタリア部品屋さんから届く新製品カタログは電動スケートボ
ードの補修部品になりました。
日本では電動スケートボードは法規制から普及してませんが、著名メーカー
が作る50/125ccクラスに相当する電動スクーターが50-70万円するのに、電
車に片手でも抱えて持ち込める電動スケートボードは1/10の価格で購入出来
る便利な道具として一気に広まりました。
家族5人がスクーターでお出かけてって国ではまだまだエンジン付きの小型バ
イクは活躍します。一方で電動化を望む人が多く住む地域では無音で走る小さ
な移動手段(電動スケートボードや電動補助自転車)に替わります。