Sei Giorniってなんで1951なんだろ?的メモ

オートマGTSの派生モデル、Sei Giorniエディションが再度に発売され
るそうです
https://www.piaggio.co.jp/2019PR/PGJ19-013.pdf
上記記事中に1951年のSei Giorniが紹介されてます。ネットで検索した
ら詳しい話が出てました。
https://speedtracktales.com/index-of-isdt-events/isdt-1951-italy/
ISDT(現在はISDE)って1913年から継続してる6日間の公道も含めた長距
離レースです。
https://en.wikipedia.org/wiki/International_Six_Days_Enduro
戦前は各国家の威信が絡んで国別対抗的な面が強かったんですが、
戦後は各二輪メーカーがチーム(3台で一組)を作って参加が多くな
ります。
1951年の大会はイタリアで開催。
一日の走行距離400kmn前後。コマ図で進みます。スタート前にはエンジ
ン等は封印されます。コースは山有り、川あり、ときにはサーキットも走
ってタイムを競います。
1951年は走行時間トップが合計で約50時間(17区画に分かれる)。この1位
の走行時間から10%以内ならゴールドが与えられ(25%でシルバー、完走な
らブロンズ)、最終的にチームメンバーの取得したゴールドがチームの順位
になります。
カテゴリーは排気量で75/100/125/175/250/350/500/750/1000/1200。
(500/750/1200にはサイドカーのクラスも有り)、参加最小排気量は
DUCATI60。残念ながらリタイヤですがDUCATI65は完走してます。
ベスパは合計12台が参加(4チーム?)。ちなみにベスパ、前年の1950年
(英国)も翌年の1952年(オーストリア)も参加してません。ランブレッタ
は前年も参加してます。
参加リストからベスパを抜き出して見ます。
#17 総合でゴールド
#20 スタートせず
#31 総合でゴールド
#64 リタイヤ(初日)
#69 リタイヤ(3日目)1/2日はゴールド
#82 総合でゴールド
#90 総合でゴールド
#94 総合でゴールド
#98 総合でゴールド
#104 総合でゴールド
#112 総合でゴールド
#118 総合でゴールド
他にはイタリア勢、各社が100/125クラスに参加、ジレラが250で参加
です。
さて、1951年の成績ですが1位は同ポイントで8チーム。ベスパ
は#90/104/118のPiaggio(C)がこの8チームに含まれます。他は6チー
ムがアリエル、AJS、ノートン、ロイヤルエンフィールド、トライアン
フ、BSA(オランダチームとして参加)の英国500cc勢、オーストリアチー
ムがPUCH125/250の小排気量でここに喰い込みます。
総合9位はドイツのDKW125チーム、10位は同じくドイツのBMW250
チームです。
19位に69/94/112のPiaggio(A)チームです。